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大森禎子先生による親子松の年輪調査

この3月に小川先生の話を聞いて、枯死しかけた七ヶ宿町の樹齢350年アカマツを蘇らせようと、(駄目元で)炭と菌根をまいて作業しましたが、いままでもお伝えしたように、残念ながら尽力もむなしく枯れてしまいました。
その後、今秋に伐採が予定されていることをお知らせしたところ、硫黄酸化物による樹木の立ち枯れのメカニズムを明らかにされている大森禎子先生から、下記のようなお願いのメールをいただきました。 引用の中の本とは、このブログにリンクもはってある大森先生の講演録が掲載されている「河川文化その30」のことです。ぜひ、ご一読下さい。

親子マツが切り倒された後、出来るだけ早く年輪を見たいと思いますので切られる時
をお知らせ下さい。伺います。本のp.138の男鹿半島の63年生(左の中心年号は1944年で
す)のマツの年輪は時代の汚染量を正確に示しています。1998年に大陸の工業の発達で
年輪幅が減少しているのと、沖縄の宮古島の琉球マツの立ち枯れの激化が1997からと符
合します。宮古島と男鹿半島では大陸からの距離の差で1年の差が出たものと考えられま
す。濃度が許容限度を超えるまでの時間の差と考えられます。
 親子マツは、直径150cmもあり、枯れた年と切られた年が明らかなことは長年の環境変
化が明らかに成ります。宜しくお願い致します。

ということで、11/10に、大森先生が来訪され、時雨れたり晴れたりする天気の中、年輪調査をしていただきました。
年輪調査2

画像のものの場合は、風あたりが強いであろう西側の年輪で、年輪幅がだいたいそろっている部分ごとにマチ針で印をし、印の中の年輪数と、印と印の間の長さを計測し、各印の間の平均の成長量(年輪幅)が出ます。外側から逆算すれば(一番外が伐採した年)、年代ごとの平均の成長量がわかるというわけです。素人目にも、明らかにここ2、30年の成長量が少ないことがわかりました。
画像は両方とも、親子松のうちの昨年枯れた夫婦のマツ(元々2本でその後1本に合体したものだということが伐根からわかる)でのものです。この夏に枯れた炭と菌根を施した子松も、年輪数はほぼ同じで、どうやら同時期に植えられたもののようだということもわかりました。
ふちの方の色が青く変色している部分は、削ってみても上下が同じような色に均一に染まっていて、これから菌などによる腐食の跡ではないということがわかり、酸性雨によってとけた土壌中の鉄イオンが硫酸と結びつき硫酸鉄となり、それが水とともに吸い上げられ形成層中のリン酸と結びついてしまい、これがその後大気中の酸素により酸化してリン酸第2鉄になる時の変色の色だということでした。
年輪調査1

データを冷静にこつこつ丁寧に採取していき、その積み重ねが説得力を生み出し、やがて人を動かす、そんな大森先生の真摯な姿に脱帽です。
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光夫

Author:光夫
酸性雨によって森林が衰退し、樹木が枯れ始めています。これを予防しようと、森を元気にするために、水源の町、宮城県七ヶ宿で、森に炭をまく活動をしています。

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